February 14, 2010

スキー診療

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今年もかぐら・みつまたスキー場に
診療に行ってきました。
スキー場の中にある診療所で
怪我をしたお客さんの
診断と応急処置を行います。

行きも帰りも雪に見舞われて
関越トンネルをはさんで
チェーンを着けたり外したりを
何回もやらなきゃいけない経験は
初めてでした。
こんな時期に車で行くのは止めよう、と考えるか
スタッドレスタイヤを買おうと考えるか、
悩んでいるところです。

デコは
前日から「雪やこんこ♪あられやこんこ♪」のヘビーリピートでした。
アンパンマンの砂場セットを
持って行くと聞かず、
着くなり持ち出して、
せっせと、国産雪100%が原材料の
アンパンマンホットケーキを焼いていました

そして、今年は、
「3才からスキーを始めた」という事実を作るために
デコにスキーを履かせました。
小さいのにいっちょまえにカービングスキーなのですね。

いきなりリフトに乗せて、
私のスキーの間にスキーをそろえて立たせ、脇を抱え
ゆっくり滑ってみました。
驚いたことにしっかり立っていられただけでなく
「ママ、もっと速く!疲れちゃだめよ!」とノリノリで
さらには「一人ですべるのっ!」と、言い出すしまつ
しょうがないので、超緩斜面に連れて行って
「パパのところまで滑ってごらん!」と押し出しました。

10メートル弱、両手を広げてしっかり滑って、パパに抱きつくことが出来ました
すっかり気に入ったようです

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September 26, 2009

ママとして

いつも、しなやかにおだやかに仕事をしていたいのに
明日に思いを馳せることさえ出来ない毎日で
ひとりカリカリしている

そんな自分にため息ついて
とぼとぼと家路に着く。

寝る前のデコとの時間は
甘えん坊を全身で受け止めてあげられる時間。
「座ってトントンして」
「次の本読んで!」
布団に吸い込まれそうになりながら
煩悩と戦う。
デコの寝息を確認した1秒後
その日一番の充足感と共に
長い長い一日が終わった。

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September 04, 2009

女が仕事を続ける理由

何故、仕事を続けてきたのか。
それも、給料が安く、過酷な大学病院で。

きっと、ちゃんとした仕事がしたかったから。ちゃんとした医者をしていない自分が自分じゃなかったから。
だから、まだまだ駄目だなぁと
落ち込む日々も、
「だから、頑張ろう!」と前向きになれた。

帰宅が遅くなり、
デコの「ママ、あそぼ!」に答えられなくなり
朝、出勤時にすがって泣かれると
「まだまだ駄目だ、頑張ろう!」の日々が、自分を周りのお荷物だと自覚するただ辛い日々に変わる。
先輩が、
「頼りにされるから、働いてるんだよね」
って言っていた。

ピーン!と電気が走った。

…そうか…
一番頼りにしてくれる人を放り出して
頼りにされていることを、感じられない場所で大半を過ごしていたら
頑張れないよね…。

そうかそうかと、納得したら、
何となく楽になってしまった。
朝はまた来る
ま、続けてみますか…
頼りにしてくれる人のことを第一に考えて。

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August 09, 2009

日常の枠組み

p>2歳半になった、デコ。

最近、特にママがいないことが寂しいみたいです。
仕方が無いのですが
「ママぁ、帰ってきてぇ!!」と、TV電話の向こうで泣き叫ぶのを見ると心が痛みます。

もっと時間を作ってあげないと、と思う反面、
仕事を中途半端で割り切れない自分のわがままさもあり、
ただただ目の前のことを精一杯やることで
迷いや不安を追いやっているところはあると思います。

そうやって過ぎていく日々は本当にあっという間で、
2月ぐらいから今まで、
ちっとも何にも進んでいない気さえしてしまいます。

そんな閉塞感があるのは
自邸ではありますが初めての設計で
つぎつぎと壁が立ちふさがる中
必死でがんばっている相方も同じ。

毎日毎日が、最低限のことしかできずに
あわただしく終わっていきます。

豊かでない日々は、ゆっくりかみしめるネタも時間も無く
ついつい、Blogからも遠ざかってしまいました。

保育園の連絡帳でさえ、
わが子のその日のエピソードが浮かんでこないときがあります。
なにやってんだろ、と思います。

こんなときこそ、ポジティブな自分を思い出さなきゃ。
楽しもう。原点に返ろう。

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January 16, 2009

専門医試験終了!!

本日、整形外科専門医試験が無事終了しました!!
国家試験以来、テスト勉強したことなかったので・・・・
終わってほっとしています。
自己採点の結果、多分、大丈夫そうです。

仕事場で勉強する時間は皆無で、
家に帰っても机に向かう時間などなく・・・
普通、11月ぐらいから始める勉強を
5月ごろからこつこつと
電車での通勤時間を利用して勉強していました。

こんな自分を、褒めてあげたい!
久しぶりにそう思いました。

「ばんがって、まま」
と、デコが励ましてくれたのがききましたね。
問題集が、デコの落書きでものすごいことになっていましたが
それも、励みのひとつでした。

ありがとう、相方!
ありがとうございました!お父さま、お母さま!

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December 06, 2008


無駄な時間を
過ごしているわけではないのに
いつも、何かをやり残している気がする。
そして
まだ二人の寝ているうちに
家を出る。
洗濯も終わってないし
部屋も片付けられなかったけど
ゴメンね。

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December 02, 2008

リスクマネージメント

最近、週末にまとめて当直している。
デコにおじいちゃんおばあちゃんの家で過ごしてもらえるので、
色々といいのである。

今、「医者が足りなくて大変だ」という世論に混じって、
「忙しいから診ないとか、対応出来ないとか言うのは、傲慢だ」
という声がちらほら聞こえてくる。
当直していると、
救急車や直接来院する患者さん、病棟業務が次々にやってきて
大きな出来事がなくても
手一杯の事がほとんどである。
緊急処置の必要な場面は
突然やって来る事が多く、
突然、他の業務は対応不能になる。
そんな状況で、
リスクの高い患者さんを受け入れて、
対応し尽くすだけの自信がある医師がどれだけいるだろうか。
受け入れておいて、
「対応出来ませんでした」とは
今のご時世、言えないのである。
幾つも訴訟を抱えることになるだろう。


私も、「山梨県での最終砦」と呼ばれた病院にいたことがあった。
そこは
自分が手一杯になると
2番手3番手が必ず駆けつけてくれる体制になっていた。
どんな患者でも受け入れた。


医者が正義感にかられて
出来もしないことにトライすることは
罪なのである。

その地域に自分の他には誰も医者がいない状況で
そのことを
患者さん及び患者さんの家族も
明らかに認める状況なら
受け入れてから、治療までに時間がかかり、
ベッドの上で徐々に悪化して
手遅れになる可能性があっても
とりあえず受け入れようと思うだろう。

その時初めて
「訴えられるかも」という恐怖から逃れる事が出来るから

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November 07, 2008

臨床医として

臨床医として
100%臨床に復帰して1ヶ月、想像以上に大変でした。
私の体力的には、相方に家事の一切を任せてしまっているので何とか大丈夫ですが…
デコがちょっと不安定なようで
ママがいないって、影響大きいのかなとおもいつつ、
医学的にはコントロールのない一例報告ですので、エビデンスは全くないだろうと自分を励ましています…
朝、時に「デコもいく!」と足に絡み付いてきたりして何とも辛いです。


先日、法事に出席するため、デコと旦那と実家に帰ってきました。
2005年末から2006年始めのこのブログに書いたように
当時結婚に大反対だった父が
最近気持ち悪いくらい、旦那に優しいのです。
「僕だって、自分の力で黒字になるのには10年かかった」
なんていっちゃって…
なんだか拍子抜け。

すっかり朝に強くなった私。
今週もあと2日。頑張りましょう。

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October 11, 2008

転勤先で…

新しい環境というのは
どういうテンションでいけばいいか
よくわからなくなって
無口になってみたり
饒舌になってみたり
ちょっと変な自分です。

移る前、尊敬する上司に
アドバイスをうけ、
出来ない事を正直にさらけ出して
最初からいいかっこしようと
飛ばしすぎないように努めています。
職場の仲間は皆、前からの顔見知りですし、
多少の失敗は、後から挽回がきくと信じて、
背伸びせず行くことにしました。
先は長い。
じっくりがんばります。

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September 16, 2008

帰国!

今、カナダ最後の晩にPCに向かっています。

今回の学会では、近い世代の優秀な研究者に刺激を受け
自分の英語力の無さに愕然とし
身の丈を知りました。

すごいなぁとおもう人は
人一倍の努力をしています。
たとえその人に追いつかなくても
努力は裏切らないと知ることが出来ました。
自分もやるべきことをやるだけです。

とかく近道を探してしまうばかりの私ですが
まずは王道を通ってみなければ
きちんとしたところにはたどり着けないのかもしれません。

写真は、モントリオールのノートルダム教会です。
明日、デコと相方に会えます。

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