優先席の意味
先日、電車の中で初めて座席を譲ってもらいました。
ほとんど電車は利用しないのですが
最近は、時間が長くなってくると揺れを踏ん張るのがつらくなってきて
ついつい、優先席めがけて乗り込むことが多くなりました。
おなかが大きくなってきて、「マタニティーマーク」をつけているにもかかわらず
今まで、一度も譲ってもらえることがありませんでした。
立ち尽くすよりほかにアクションを起こしようが無く、
恨めしそうに見ている自分が、恥ずかしくさえ思えて
電車に乗るのが嫌になっていたこのごろでした。
初めて席を譲ってくださったのは、高齢の父親を連れた40台ぐらいの男性でした。
それも、優先席ではなく、普通の座席でした。
立ち上がって、にっこり笑って「どうぞ」とおっしゃったその方は、
本当に感じがよく、心の底から感動に包まれました。
母親教室でも、めったに譲ってもらえないということが話題になりました。なんだか悲しいです。
妊娠する前、
「優先席なんてばかげている」と思っていました。
優先席でなくたって、譲るべき人には譲るべきですから。
でも、電車に乗っている人がみんな、周りを気にしながら乗るべきとは思いませんし
若いうちだって、ゆっくり休みたいときもあります。
譲っていただけたらな、という淡い期待を抱いている場合、目指す優先席があるのは、便利です。
だから・・・
せめて、優先席に腰を下ろしたら回りに目を向けて欲しいと思います。
優先席の近くを観察していると、私と同じように目を伏せてじっとたっているお年寄りや子供連れの方が目に付くようになりました。
世の中って、案外冷たいんだな、なんてちょっとへこんでしまうこのごろです。
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Comments
妊婦さんに対してはまだましかもしれません。小さな子供を連れて、しかもベビーカーを持ち込んだ時には白い目で見られることもあります。よちよち歩きの子供を突き飛ばして走り込んで座る初老の男女もいました。みっともないことです。
どこでもかしこでも自分さえよければ良いという人達が本当に増えましたね。
Posted by: クーデルムーデル | December 19, 2006 08:20 PM
そうですか、なかなか譲ってもらえませんか・・・う〜む。
私は、妊娠中電車通勤でしたが、優先席に限らず想像以上に皆さんに声をかけて頂き、世の中捨てたモンじゃないなぁと思ってたんですが。
はっきり言って“座りたいオーラ”出まくりだったのかも知れません。
一度など、立っていて、途中空いた席に行こうとしたら他の人に座られてしまいがっくりしていたら、それを見ていた女性が、どうぞと席を立ってくれたこともありました。
しんどいですよね。ムリするなと言ってもムリかも知れませんが、産休まであとちょっと、頑張ってくださいね。
優先席と言えば、ベビーカーを押しての乗車の今の方が、なんとなく邪魔そうな視線が痛くてありがたいです。
Posted by: yukidarumako | December 19, 2006 10:51 PM
席を変わらない人たちにはいつも驚かされますよ!先日、松葉杖の人が優先席の方へ向かったんですが、誰も立たないんです! 通路側の青年は知らん振り。窓側の紳士は青年に「立て!」という視線を送って自分は立たず。 ここまできたか!と思いました。
優先席は他人の好意の上に成り立ってるシステムなので権利としてきちんと行使できないんですね。
外出するにも、だんだん体がしんどくなって来る時期ですね。だからこそ、安心して利用できる優先席であってほしいですよね。
Posted by: kotokoto_01 | December 20, 2006 01:09 AM
僕は優先席には座りません。
だって座る権利はありませんから。うちの妻が妊娠して大変だったとき、座らせてもらえなかったら辛いだろうな、と思いましたし、優しくして欲しいから。
電車では可能な限り立っていようと思います。
美しい国日本、こう言うところでこそ発揮して欲しいですね。
Posted by: ないかい | December 20, 2006 11:13 AM
僕も優先座席には基本座りませんね。
というか近寄りすらしないかも。
携帯電話とかも電源切らなくちゃいけないし…。
僕も気が付いたら替わるようにはしていますが、真ん中辺りに座ってる時は結構難しいんですよね。
だいたい立ってる人ってドアの近辺が多くて、そこまで行っている間に別の普通の人に座られたりしたら元も子もないし、みたいな思いが過ぎります。
座席は本当にみんな我先にという感じで座りますからね~。
もう少し自分が座る前に周りの状況を見る余裕を持つと良いのかもしれませんね。
Posted by: deodeo | December 20, 2006 02:11 PM
そうですか、男性の方に譲っていただきましたか。それは貴重な経験だと思います。私はとうとう男性から譲られたことは、一度もありませんでした。
市内の大きな病院での検査時、予約時間の関係で朝の8時台の地下鉄乗らなくてはならない時がありました。その時、席を譲られるどころか、いかにも都会の切れ者OLといった高級なスーツに身を包んだ人に「邪魔だわよ」とばかりに突き飛ばされて危なかったこと、いまだに覚えています。(お腹が目立たない頃は、かえって危ない時期だったのでマタニティで出かけていたのですが)
パンパンのお腹になってきたら、中年の女性がよく譲ってくれました。優先座席ねえ・・・、ホント、座れることは余りありませんでしたねえ。
疲れてくると、お腹がよく張ってくると思います。どうぞ、お大事になさって下さい。(切迫2回なりました)
年末年始、くれぐれも「もう少し」と無理をなさらぬように。
Posted by: 寧夢 | December 21, 2006 05:49 AM
みなさん、温かいお言葉本当にありがとうございます。
>クーデルムーデルさんへ
ベビーカーをもって、子供を抱えて…というお母さんをよく見ますが本当に大変そうです。そういう方に手を差し伸べている姿も、見ませんよね…
>yukidarumakoさんへ
マタニティーマークの記事のときも、席を譲ってもらったと書いていらっしゃいましたよね…。路線によって特徴があったりするのかしら?
>kotokotoさんへ
松葉杖の方でもですか!!…悲しいですね。私は、通勤は徒歩だからいいのですが、満員電車に乗らなければいけない人は、とても6週前まで働けないと思いました。
>ないかいさんへ
「美しい国日本」であって欲しいと思います。実際に妊娠した体験のある人とか、小さな子供のいる男性は、妊婦に対して優しいなぁとおもいます。月並みですが、他人の立場を想像することが「美しい国」における思いやりにつながるのだと思いました。
>deodeoさんへ
「周りの状況を見る余裕」ということに尽きるのでしょうね。きっと、アンケートなんかをとれば「譲るべき」と理解している人が大半なんでしょうけれど、実際は自分以外に関心が向かないのが現状ですよね…
>寧夢さんへ
危ない思いをされている方は、結構多いのでしょうね。朝の地下鉄は、常に人と同じスピードを要求されるんだなぁと、あらためて気づいたこのごろです。危険な環境です。病院に来るときに「怖くて乗れない」から、早い時間には来られない、というご老人も多いです。切迫2回ですか…大変でしたね。私も気をつけます…
Posted by: HOORN | December 28, 2006 02:42 PM