献上品のカステラ
長崎に学会で行ったとき、「お土産なら断然これ!」と勧められたカステラ。
路面店でしか手に入らない。宮中御献上品だそうである。
そのカステラを、研究の大ボスの女医さんに献上した。
この先生、女としても医者としても尊敬してやまない方である。
彼女はかの有名なアメリカの研究所NIHに留学していたことがあって、今でもそこのボスと親しい。
そんな関係で、私の論文の最終段階の手直しをNIHのとある研究室のボスがしてくださった。
そして、一昨日から彼女は講演のために渡米して、途中NIHに寄っている。
彼女から本日、メールが届いた。
「先生からいただいたカステラを、Dr.○○のミーティングに差し入れさせて頂きました。皆さん、とても喜んでくださり、HOORN先生に宜しくとおっしゃっていました。」
Dr.○○へのお礼は、どうしたらいいかと(私は直接面識がないので・・・)思っていたところだった。
彼女の行動は以外だったが、でも考えれば考えるほどその心配りを尊敬した。
私にわざわざお礼を考えさせることのないように、という心遣い。
自分からでなく、私からという形で感謝を表してくださった心遣い。
お礼をするべきだとは思ったけれど、私から、という形で自分が購入したものを差し入れれば、私が恥ずかしいと感じるのではないかという思いやり。
それを、さらっとメールで伝えるしなやかさ。
私も、こういうことの出来る本物の大人になりたいと心から思った。
特製献上五三焼 佳好帝良(かすていら)
匠寛堂
長崎市魚の町7-24
TEL 095-826-1123
営業時間 9:00~19:00(無休)
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