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December 12, 2005

まず信頼しよう・・・

今日は朝から、厄介な患者さんの対応に追われた。

救急隊から、

「そちらに肝硬変の治療でかかりつけの患者さんが、腰痛を訴えています」と連絡が入った。

どうぞ、どうぞと受けたものの、到着してみると

近寄るのもためらわれるくらいお酒臭い。

おまけに「かかりつけ」のはずが、カルテは平成11年で途切れている。

どうやら、他院で最近まで入院していたが、色々なトラブルの末

自己判断で強制退院してきたらしい。

「ブロック注射してくれりゃいいんだよぉ」とくだを巻く。

若い頃なら間違いなくプツッと来て、「だいたい、ウソまでついて酔っ払ってきて…!!!!」と、まくし立てていたところだが

そんな自分に反省することを何度も繰り返すうちに、ちょっと待て、と思えるようになった。

医者は、環境に診断を左右されてはいけない。当たり前のことだけれど・・・

心拍数をコントロールするために、まずはゆっくりと腹式呼吸をしましょう。

お酒臭くても、我慢が必要です。

そして、いつもの診察を思い浮かべて

からだのパーツをしっかり見つめて、所見を取っていきます。

画像をチェックして、それからこれまでの経緯を聞くことにします。

「ねぇちゃんよおぉ、憲法に書いてあるんだよ。権利があるんだよ」

「はい、次にねぇちゃん呼ばわりしたら、診ませんよ~」

「はい、ごめんなさい。でも、あんた、注射って言ってるだろう」

「はい、次にあんた呼ばわりしても、診ませんよ~」

淡々と、意思疎通が出来るようになるものです。

結局、痛み自体が辛かったのではなく、肝硬変なのにお酒を飲んでしまったので気持ち悪いし、医者にかかろうにも、もう元のところには行けないし、と不安になって、救急車を呼んでしまったらしいのです

「一生付き合っていく病気なので、

 うちの病院とも一生付き合う気持ちで、お互いにいい関係を気づきましょうね」

とお話しし、帰宅していただきました。

医者という立場で人と会ったからには、まず信頼しよう、と思っています。

まだまだ、必死で自分に言い聞かせなければいけない時もあるけれど・・・・

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Comments

すっごく人間味溢れる記事ですね。

きっと先生と呼ばれる職業全般に言えることだと思いますが、生徒なり患者なりが如何にむかつく対象であったとしても、そこは先生という立場上ぐっとこらえて対応する必要がありますよねぇ。

それが、後々同僚同士の愚痴になってしまったりするんですが…。
ただ、そういう愚痴も、言ってる方はそれなりにすっきりするんだけど、あんまり良くないよなぁ、と思います。

ちなみに僕もHoornさんをねぇちゃん呼ばわりしないように気を付けないとねぇ。

Posted by: Yokoken | December 12, 2005 at 07:10 PM

 hoornねえちゃんは大人やなぁ。
おいらはどちらかというと大人の厳しさ、
社会の厳格さを身につけさせねばならない
ところにいるので、だめなものはだめと
教条的に対応することも多いです。
 でも、あんたのそういうところが好きやで~♪

Posted by: 和田草子 | December 13, 2005 at 12:15 AM

Yokokenさんへ
>そういう愚痴も、言ってる方はそれなりにすっきりするんだけど、あんまり良くないよなぁ
同感です!言うのであれば、二人きりで、節度を持って、ですよね。どんな場合であれ、やっぱりいけないことだと思います。
>Hoornさんをねぇちゃん呼ばわり
してくださいよ!どうぞ、どうぞ!(笑)


和田さんへ
そして、ねえちゃん呼ばわり(笑)
>だめなものはだめと教条的に対応
すべきですね。そういう使命です。絶対ひつようです。
>好きやで~♪
って、関西人?でしたっけ??うまれは?
ナツヨさんの言葉が移って?

Posted by: HOORN | December 14, 2005 at 12:30 AM

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