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November 14, 2005

AKAGI山の伝説の男

今日、弟と なくなった叔父に線香をあげに行った。

告別式に700人、火葬場に120人が集まったという。

といっても、叔父は大きな会社に属していたわけではない。

みんな、個人的なつながりの人達。義理でなく、心からのお別れを言いに来た人達。

破天荒な叔父で思いついたらすぐ実行。

するめいかを大量に手に入れて、築地で売りさばくはずが

当日、何かの事件で道路が封鎖されて納品が間に合わず・・・

台湾から仕入れたうなぎは、いけすのエアーコンプレッサーが故障して全滅・・・

喫茶店を始めては、わずか数ヶ月でつぶし・・・

本業のAkAGI山のボート場や山荘経営を

必死で切り盛りしていたのは叔母であった。

その叔母は

「数百万単位のお金を、持って行っては全部ダメにするんだもの。

 いつも、貧乏だったわよ。

 でも、私も、内心は楽しんでいたのかもしれないねぇ。

 告別式には飲み屋のママまで、3人ぐらい来てさ。

 ツケでも、回収しに来たかと思うじゃない?

 そしたらさ、『いいえ、きれいな飲み方でしたよ

 お友達を連れていらしても、釣りはいらない、って感じの』なんてさ・・」

と、笑いながら言っていた。

叔父は、不死身だった。

左肩が痛くてたまらない、と近所の病院へ行ったら

「こりゃ、たいへんだよ。心筋梗塞を起こしかけてる。

 すぐ大きな病院へ行かなきゃダメだ」

と言われたにも関わらず

「何言ってんだ。仕事があるんだ。病院になんて行ってられるか」と

AKAGIの湧き水を、お得意さんの家に配る仕事を夕方まで続け、

いよいよ痛くなったので、

自分で軽トラックを運転して病院に横付けし

「時間外です」と断られると

「心筋梗塞だってよ。見てもらえって言われたんだから診察しろ!」

と、大暴れし

半信半疑で検査した医師が、顔色を変えて

すぐに手術室へ運んだ時には、広範囲の心筋梗塞を起こしていたという。

でも、その後、奇跡的な回復を見せ

なんと、一度死んでしまったはずの心臓が

数ヵ月後の検査で、生き返っているのがわかり、

医者も目を疑ったらしい。

そんな叔父だったから、

みんなが口をそろえて「いい葬式だったな」と言うほど

列席者みんなが、「笑い泣き」してたという。

「死に様が 生き様」

と言うけれど

AKAGI山の伝説の男は

伝説になるような葬式で、心から惜しまれつつ他界した。

どちらかと言えば、天国には行けなさそうだけど

叔父はきっと

地獄のえんま様さえ、ツーといえばカーの間柄に違いない。

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