大学院生の叫び
私は今、大学院生である。
ジレンマは、基礎研究に時間を取られ手術の経験がつめないこと。
少しでも手術の勘を鈍らせないように、
関連病院にバイトにでることになる。
そんな関連病院の整形外科部長が、先日
「大学院生は、はっきり言って使えない。手術が出来ない。
おれは、いやいやそいつらの面倒を見てやってるんだ。もっと使えるやつを派遣して欲しい。」
と、医局長にケンカを売ったらしい。
・・・確かにそうだ。実際に同年代の臨床をずーっとつづけているやつらにはかなわない。
でも、「それをいっちゃぁ、おしまいだよ」・・・である。
女性が産休後に復帰する状態にも似ている。
じゃあ、自分たちの仕事のやりやすさだけ考えて、別の世界で有意義なキャリアを積んだ人間を排除していいのか!!!
手術が出来る人間がすばらしい整形外科医なのは自明の事実だか、
大学院生だって臨床に戻って3年もすれば、遅れは充分に取り戻せるのだ。
でも、私達を温かく迎え入れ、しっかりと臨床のリハビリをつませてくれる病院は少ない。
外科という徒弟制度にも似た環境で経験をつんでいくしかない状況で
トップの人間が、堂々と「つかえないからいらない、教育する気はない」と言い放つのは何事か!!
そうは言ってみても
「まぁ、みてろよ!」と、だまってがんばるしかないのであるが・・・
今日は少々(というか、かなり)怒りモードなのでした。
TrackBack
TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/87290/5819737
Listed below are links to weblogs that reference 大学院生の叫び:


Comments
へぇ、医学科にもPhDってあるんだ・・・
患者として切り貼りされる立場からいうと
基礎研究をされている学生さんに
自分の体の中を開かれるのはちょっと不安。
ましてや、経験を積みたいとか、腕を鈍らせ
たくないという理由では。
医者の世界がどんなものかはよくわから
ないので見当違いのことをいってたら
ごめんなさい。
Posted by: 和田草子 | September 07, 2005 at 10:18 AM
初めから出来る人って居ないのではと、思います。どんな仕事でも同じ、ましてや人の命を預かる医者の仕事なら尚更の事。経験のある医師について現場を踏まなければ経験の豊富な医師は居なくなってしまうのではないでしょうか!?どんな仕事でも同じです。電車の運転手や飛行機のパイロット・・・・。
そんな風に思ったりします。僕は。
Posted by: アーチカ | September 07, 2005 at 01:34 PM
和田さん、PhDってみんな、医者の免許を取って研修医も終えてから大学院に入学して、とるものなんですよ。
だから、「勘をにぶらせない」というのは、確かに言い方がわるかったかもしれませんが、
中堅どころにいる、普通でも手術を任されている医者が、指導医の元で行うことだとかんがえてください。
誤解を生んでしまったようなので
さらに記事を付け足したいと思います。
Posted by: HOORN | September 07, 2005 at 02:33 PM
でも慣れていない者に、いきなりすべてのことを任せるってわけではないでしょうから、たぶん言われているほどの問題ではないと思いますよ。
実際、医師と言う枠組みで考える時にあまり専門的に区分けが出来すぎてしまうのもあまりいいことではないでしょうね。いろいろなことができないと言う部分もやっぱりありますからね。
とはいえ、整形の中でも基礎が進んでほしい部分ってのもありますし。
これが基礎のほうに当たるのかはよくわかりませんが、うちのほうでもエーラス・ダンロス症候群の人?らしい方からお話をもらうようになりました。
これなどは臨床だけで解決できる問題じゃないですから。
現場が抱える問題と医療システムという現実が抱える問題。閉塞的な状況に陥ってしまうことはやはりよくないですね。
Posted by: バブ | September 07, 2005 at 03:35 PM
バブさん、いつもありがとうございます!
医療の現場の問題にしても、システムの問題にしても、内部での問題意識が低いし、利権によって動く人も多いので、なかなか内部から変えるのは難しいのかもしれません。
教育制度も、もっと進んでいる企業とかを見習えばいいのに、と思うことは多いです。
Posted by: HOORN | September 08, 2005 at 05:16 PM