« August 2005 | Main | October 2005 »

September 30, 2005

窮鼠だったことを思い出した。

前の記事 そしてさらに前の記事の続き

大学で、一緒に働いている女の先輩に、何度も理不尽にしかられてから

すれ違っただけで、怖くてどきどきするので

2人になるのをずっと避けてきた。

仕方なく会ってしまった時は、元気よく挨拶するようにしていた。

返事は一度だって、返ってこなかったけれど。

今日も、帰ろうとしていたところにすれ違ったので、

「失礼します!」と頭を下げて、通り過ぎようとした。すると、後ろから・・・

「ねぇ、嫌いかもしれないけれど、手術の予定ぐらい知らせてよね」

・・・突然だった。

何のことか、さっぱり分からず、相当混乱した。

「えっ・・・手術の予定ですか?(先週、代診を勤めた)外来でのことですか???」

最近の仕事の接点といえば、そのくらいしか浮かばなかった。

「わかんないんじゃいいよ、もういい。」

「・・でも・・教えてください」

「いいよ、もう」

結局、今回も、言いっぱなしだ・・・「なんのことだろう?なんのことだろう???・・・」

ぐるぐる、ぐるぐる、答えの出ないまま、混乱していた。

彼女は去っていった。

長いこと、ふたをしていて、ようやく癒えてきた傷を、引き裂かれた。

問いの意味さえ分からなかった。「嫌いかもしれないけれど」って、

「嫌い」という、対等の立場ではないではないか。

「苦手」とか「怖い」とかという言葉は当てはまるけれど、

「私のこと、嫌いだから、そういうことするんでしょ」と、感情論に持ち込まれたのもショックだった。

傷口から、じわりじわりと体液がにじんできている。とめる気力さえない。

| | Comments (599) | TrackBack (0)

弟よ・・・

昨日、都内に住む弟と相方と3人で恵比寿で飲んだ。

今回の私達と両親とのいざこざを、心から「ためになった」と喜んでいるのは

何を隠そう、弟である。

結婚に大反対をしていたころの父親の話を、親身になって聞き

「父さんは、一人じゃない。理解者がいるじゃないか」という立場で

父親の心を溶かす、最大の立役者となったのであるが、

父親の「結婚観」に触れる中で、

「俺は、父さんが思う『幸せな結婚』が、よく分かる。俺も、結婚する時にはその『結婚観』にあった人と結婚する」

と考えはじめるようになったという。

そんな、弟の様子を見て、父親は

「おれは、弟の時にはどんな相手を連れてこようが、何も言わない」

とまで、言い出した始末だ。

小さいころから、いつもそうだった。

破天荒な私が、父親と正面衝突するたびに

弟は、同じ轍(てつ)を踏まない方法を学んできた。

なんだか、ずるい気もするが、

結局家を継ぐことになる弟が、両親とうまくやり、信頼を得ることは喜ばしい。

弟よ、これからも姉の、両親の、よき理解者でいてちょうだいね。

そして、新しく兄弟の契りを結ぶ、兄を

本当の兄だと思って、頼ってちょうだいね。

| | Comments (159) | TrackBack (0)

September 26, 2005

当直ごはん

今日は大学病院で当直です。
夕飯は、院内のレストランで当直医師用のものが食べられます。これか、結構いけるんです。ね、美味しそうでしょ!
でも、六時半までしか食べられないので、逃すことも多いです。
今日は、食べられてよかった!dsc00175.jpg

| | Comments (173) | TrackBack (0)

September 23, 2005

混乱のあとに。

実家から、帰ってまいりました。

いやぁ・・・

父親、ニコニコだったんですよ・・・ちょっと気持ち悪いくらい。

相方と3人でゆっくり話をしました。

父親は、自分が聞きたかったことを、穏やかに問いかけてきました。

「今、若い君に経済力の話をしてもしょうがない部分はあると思うけど、結婚して家庭を持って、特に、子供を育てるには、君が思っている以上にお金が必要なんだよ」

「2人は違うフィールドで、それぞれの夢を追いかけなければならない。それは大変なことだよ。特に君は、自分で商売をやっていくわけだ。商売というのは、時には家庭を犠牲にして打ち込まなければいけないこともある。そうでなければ、成功は出来ないんだ。この前、家で子供を育てながら仕事をするって言ってたけど、そんなに甘いものじゃないんじゃないかな。」

「今は、それぞれの人生で優先したいことを、優先してもやってこれたと思う。でも、2人になったら、子供を持ったら、そうはいかない事もある。そのときに、『こんなはずではなかった』って、後悔することなくいられるか?」

「おまえ(わたし)が、医者以外の人間を選んだのは、同じ医者だと自分が仕事をやめなきゃいけなくなるからじゃないのか?」

私達は、真摯に答えました。

さらに、父は「こんなことを聞いていいのかは分からないが」と前置きをして、

「世間は、君のことを『髪結いの亭主』だというかもしれない。それについては、どう思っているんだ」と問いました。

相方は「・・・くやしいです」と本心を伝え

それをうけて父親は、「そうだよな。わかった、もうこれ以上そのことは聞かない」と、応援者としての口調で答えていました。

そして、父は「今まで、俺が言ったことについて、もう一度2人でちゃんと考えて欲しい」と言って話を終えました。

ふらっと屋上に上がった父は、何を思ったかウッドデッキの塗装をはじめ

「君もやるか?」と相方を誘い、

男2人で、黙々と作業をしておりました。相方も、得意分野で実技試験(!?)となったわけで、

なかなか息の合った様子でした。

ちょっと、拍子抜けしたぐらい、穏やかな訪問となりましたが

父親が、「君達の話を聞かせてくれ」という態度に出たことで

私達の将来を、本当に心配してくれているんだな、と身にしみて感じたし

これからが本当の勝負だ、と感じました。

お父さん、ありがとう。

娘として、本当に愛されているんだな、なんてちょっと泣けてきました。

| | Comments (77) | TrackBack (0)

September 22, 2005

硬いけど美味しそう

硬い石なのに、何故か美味しそう。
結婚式場候補のレストランの下見の帰りに、
相方とふらふら歩いていて見付けました。
父ちゃんの説得が先でしょって怒られそうだけど、
それはそれ、これはこれ。
明日は明日の風がふく。
明日の夜は、「やりました!」って記事を
更新したいものです。dsc00174.jpg

| | Comments (755) | TrackBack (0)

September 21, 2005

父親の最後の混乱!?

さっき、母親と電話した。

最近、父親と母親が、私達の結婚について話したらしい。

相方の両親や親戚と私が築いているいい関係のこと

私の母方の親戚達が応援していること

相方が前回の話し合いの後、私の父の意向を汲んでがんばっていることなどを

母は、父に話してくれたらしい。

そしたら、父は「とりあえず、呼べ」と言ったらしい。

母親は笑いながら、「お父さんに、色々話をしたのよ。でさ、『これだけ私が話をしたのに、また前回みたいに絶対に認めないって追い返すようなことをするの?』って聞いたのよ、そしたらさ・・・」

と言ったところで、どうやら、父親が部屋に入ってきたらしい・・・

「あら、おとうさん、○○(私)から電話なの。かわりますか?」

受話器を受け取った父親。何を言い出すかと思えば

「いいか、お父さんはな、今回来てもらっても承諾するつもりは無いぞ。

前回、一方的に追い払うようなことをしたから、それについては、ちゃんとする。

話はするが、承諾はしないぞ。じゃあな」ガチャ。

・・・切られた。

父ちゃん、わけがわからないよ。

第2回会戦のテーマは、「父に<限りなく勝利に近い和解>という風に感じてもらうこと」になりました。

どうなることやら・・・

| | Comments (93) | TrackBack (0)

September 18, 2005

適正・適職診断♪

適正・適職診断わたしもやってみました。

こんなんでました。

「自分の好き嫌いが、
物事の「善し悪し」だと勘違いすることもあります。
つまり、自分が好きなものや事が「善」で、嫌いなものは「悪」とする傾向です」

「あなたの好きな異性はタイプとして決まっています。
外見上のタイプであることが多いようです。
そのタイプ以外は受け入れようとしません」

たしかに・・・耳が痛い・・・

わがままさ全開の結果になってしまいました。

目指すところは、「幅のものすごく広いわがまま」、ということにします。

人間、本質まではなかなか変わりませんものね。

| | Comments (150) | TrackBack (3)

September 17, 2005

芸術の秋

写真の題は「芸術の秋」。ということで、六本木ヒルズに、杉本博司「時間の終り」展を見に来てます。展望台は凄い人です。その人達が流れてくるからか、せっかくの作品の前を足早に通り過ぎる人が多くもったいないなぁと思いました。

dsc00173.jpg

写真は、「くもと中秋の名月」です。

| | Comments (147) | TrackBack (0)

迷い子の行き着いた先

夜10時、家の前で気がついた。

・・・鍵を持ってない・・・

相方は飲みに行っている。

近所のスタバはすでに閉店時間で、飲み屋に入る気分でもないし・・・

漫画喫茶でしか、時間をつぶせなかった。

何回も入り口付近でうろうろして、迷った挙句にやっぱり入ってみた。

入り口で立ち尽くすと「インターネットは使いますか?」と聞かれた。

「いいえ・・・えっと、漫画を読みたいだけです・・・」

入店時間を印字した、伝票をくれた。

ちょっと異色な香りのするおじさんやお兄さんたちの間を抜けて

NANAを4冊つかみ、席に着いた。

読み出したら、1時間半はあっという間だった。

相方からの電話で我に返った。

・・・続きを読みに、また行ってみようかな。

| | Comments (123) | TrackBack (0)

September 16, 2005

馬が教えてくれること

南の島の馬暮らしにTB

Img2005-08-24_028 日本の在来馬、とくに木曽馬と与那国馬はモンゴルの馬に似ていると思う。

小さいけれどよくはたらく、心おだやかな馬達に

小さいころから触れ合うことができるなんて、とても素敵だ。

馬は、向き合うものの気持ちの波長を

すうっと整えてくれる。

大きな目は、私のどこか深いところを見ている。

やさしさとは何か、許すとは何か、包み込むとはどんなことか

そんな大切なことを、語りかけてくれる。

・・・人間に意地悪されて育った馬は、とても意地悪だったりもするけれど・・・

| | Comments (196) | TrackBack (0)

September 14, 2005

季節はずれの日焼け

sun_burn 油断大敵!秋の紫外線には注意しましょう。

日曜日に、久しぶりにラグビーの練習を見に行って

ノーケアでノースリーブで肩丸出しだったら、

こんなになっちゃいました(泣)

(ちなみに写真は左肩です。)

すぐ赤くなるんです。で、しっかり沈着する・・・

「まぁ、たまにはいいかぁ。焼けても」

その油断が、後悔を生むのです!

テニス部だった学生時代、嫌というほど学んだはずなのに・・・

やっちゃいました・・・

| | Comments (370) | TrackBack (0)

September 12, 2005

たるんだからだをひきしめろ!

step_trainer スニーカーに引き続き、健康グッズの話題。

最近たるんできた体を、ラグビー仲間に指摘されて

相方は、奮起しております。

「みてろよぉ、誰よりもいい体になってやる」って言ってます。

次にモンゴルに行ったときに、

「男としてのプライドを保たないと」と、相撲でも負けない体作りに励んでおります。

このマシン、太ももの内側が筋肉痛になるんですよねぇ・・・

| | Comments (671) | TrackBack (0)

September 11, 2005

NIKE FREE 5.0

nike_shoes おそろいの靴を買ってしまいましたぁ。

「NIKE FREE 5.0 と NIKE FREE ZEN&NOW 5.0」

なにしろ、ソウルがやわらかい!!軽い!!

これで、旅先もガンガン歩くぞ!とおもったら

これ、「普通に歩くだけでトレーニングになる靴」だそうで

逆に、疲れるって事!?

まぁ、体育会系の私達にはぴったりね・・・(ホント?)

実は、この2足分で、馬が買える。

モンゴルの馬は、1頭15.000円~25.000円だそうである。

私と相方は、1頭ずつ買って

モンゴルの家族にあずけようと思う。いつかは。

私達が乗らないときは、ツーリストを乗せたりとか、仕事に使ってくれれば

こんなにうれしいことはない。

靴2足と馬・・・NIKEがよろこびそうな物々交換である。

追伸:写真に写っているTシャツは、モンゴルの弟がプレゼントしてくれたものです。

| | Comments (2040) | TrackBack (1)

September 07, 2005

大学院生の叫び2

前回の記事、誤解を生む内容だったことを反省してます。

医者の場合、大学院生は研修を終わった普通の医者が、

さらに自分の専門の分野の知識を深めるために行くところです。

本当に、産休を取っている女性に立場が似ていると思います。

過去には同僚と肩を並べて、切磋琢磨し、手術だって少しも引けを取らなかったのに

ブランクのために、まわりから「つかえないやつ」よばわりされる、と考えてください。

復帰してすぐ使えなければ、その時点で終わりなのです。

私が言いたかったのは、

今の医者の世界が、産休から復帰しようとする女医や、

基礎研究に重点をおいた数年間からの復帰に、

「義務」としてさえも、受け入れようとする雰囲気が無いのはいかがなものか、ということです。

| | Comments (109) | TrackBack (2)

September 06, 2005

大学院生の叫び

私は今、大学院生である。

ジレンマは、基礎研究に時間を取られ手術の経験がつめないこと。

少しでも手術の勘を鈍らせないように、

関連病院にバイトにでることになる。

そんな関連病院の整形外科部長が、先日

「大学院生は、はっきり言って使えない。手術が出来ない。

 おれは、いやいやそいつらの面倒を見てやってるんだ。もっと使えるやつを派遣して欲しい。」

と、医局長にケンカを売ったらしい。

・・・確かにそうだ。実際に同年代の臨床をずーっとつづけているやつらにはかなわない。

でも、「それをいっちゃぁ、おしまいだよ」・・・である。

女性が産休後に復帰する状態にも似ている。

じゃあ、自分たちの仕事のやりやすさだけ考えて、別の世界で有意義なキャリアを積んだ人間を排除していいのか!!!

手術が出来る人間がすばらしい整形外科医なのは自明の事実だか、

大学院生だって臨床に戻って3年もすれば、遅れは充分に取り戻せるのだ。

でも、私達を温かく迎え入れ、しっかりと臨床のリハビリをつませてくれる病院は少ない。

外科という徒弟制度にも似た環境で経験をつんでいくしかない状況で

トップの人間が、堂々と「つかえないからいらない、教育する気はない」と言い放つのは何事か!!

そうは言ってみても

「まぁ、みてろよ!」と、だまってがんばるしかないのであるが・・・

今日は少々(というか、かなり)怒りモードなのでした。

| | Comments (98) | TrackBack (0)

September 05, 2005

モンゴルの大晦日

Mongolian Wind という、モンゴル在住の女性のBLOGに出会いました。

モンゴルの大晦日というのは、広場でカウントダウンが行われるらしく

とっても興味があったのですが、

カピさんの記事を見ていってみたいなぁと本気で思いました。

モンゴルでは「ツァガンサル」という中国の旧正月みたいなものが2月にあるので

大晦日はどうやら、サンタクロース(冬のおじさん、と呼ばれるらしい)がうろうろして

町中がデコレーションされる、クリスマスムードだ、ということを聞いたことがあります。

冬は、飛行機も安いしなぁ・・・・

・・・やっぱりホームシックは続いている・・・

| | Comments (149) | TrackBack (0)

September 03, 2005

小さなころの夢

今日、東京の空は曇っている。

世界中の満天の星空の下で

子供達は夢を抱いて眠りにつくことだろう。

夢をそのまま、大きなエネルギーに出来たら・・・

例えば、夢から小さな光の粒が生まれて

それを小さな妖精たちが集めて、大きなきらきらした球体にしたら・・・

子供達が抱える悲しみを 癒してあげられるだろうか。

世界中の子供達に、優しいHUGを!

子供達が能力を存分に発揮できる未来を!

           モンゴルを想った。また切ない夜が来た。

| | Comments (175) | TrackBack (0)

September 01, 2005

ふぇち☆バトン

nanakoさんから受け取りました。

整形外科女医としてのバトン、しっかりと受け取りましたよぉぉぉぉ!!

★フェチバトン★

■Q1■あなたは何フェチ?

筋肉・骨・・・どんな人でも体を構成するものは美しい。

手術の時に私達だけに見せてくれる構成物は、きらきらと輝いて
惚れ惚れするほど。

あとは、におい。


■Q2■異性を見る時、まず何処を見る?

肌質。つるんとした、薄い感じの少し日焼けした肌なら最高。
触ると、湿り気を感じるような・・・

■Q3■最近プッシュできる部位

人に勧められるって事!?ならば、割れている腹筋!盛り上がる上腕二頭筋!


■Q4■異性の好きな部位5つ


nanakoさんのご期待にこたえて、「好きな筋肉」カウントダウン!

第5位 腹直筋 
  腹筋は割れてる方がかっこいいですよね。 
第4位 大胸筋
  胸板も厚いほうがいいですよね。
第3位 ハムストリングス
  これが割れて見える人って、日ごろからスポーツやってる人だと思うんです。
第2位 上腕二頭筋
  夏、Tシャツから垣間見えるふくらみなんて、最高!!
第1位 広背筋
  やっぱり、これでしょう!
  横から見ると背中が凸になって腰の辺りにかけて柔らかな凹カーブを描き
  きゅっと締まっておしりに続く・・・・
  少年のような涼やかな広背筋が大好きです!

■Q5■フェチを感じる衣装は?

ぴちT。たるんたるんの人は、着こなせない!
でも、これでもかっていうボディービルダーのような体の、ランニングシャツは大嫌い。
何事も、行き過ぎはだめ。



■Q6■バトンをわたす人

常連の皆さん、私を支えてくださってる皆さん!
・・・Yokokenさん、yukidarumakoさん、和田さん、いかがでしょう?

| | Comments (157) | TrackBack (1)

« August 2005 | Main | October 2005 »