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July 31, 2005

blast! 観てきました!!最高!!

blast-ブラスト!

初日(昨日30日)に観てきました!!

なにしろ、かっこいい!!

「ブラスバンド」って、ドラムを肩から下げてる人と金管楽器持ってる人と旗を掲げてる人が、音楽に合わせて亢進して陣形を作ったりするっていうイメージでしかなくって・・・

「素敵な演奏が聞けて、派手なパフォーマンスが見られるのかな」

ぐらいに思ってたんですが…

楽器もってる人たちが、超グルーヴィーにダンスして、

舞台いっぱいに弾け飛ぶんですよ!

出てる人みんながすごいテンションで楽しんでいるって言うのが、

それこそ「blast(爆発)」として伝わってきて、ふるえました。

彼ら、楽器が出来るだけじゃないんですよ、踊れるんですよ!

おまけに、歌えるんですよ!全員で「声で曲を奏でる」ところがあるのですが

合唱とかマイクもってシャウトとかじゃないです。

微妙な和音を「奏でる」感じなんです。鳥肌が立ち続けてました。髪の毛まで総立ち。

日本人パーカッショニストの石川直(いしかわなおき)さんがいることも

親近感を覚えて「乗れる」誘因だと思います。

そうえいば、学生のころって

楽器が演奏できる人って、すごくかっこよかったですよね。

全国を回るみたいなので、

鬱々とした日常を吹き飛ばしたい人に、ぜひ、お勧めです。

blast_11

blast_12

画像は、幕間にロビーで行われるパフォーマンスに集まった人々とその様子!

みんな、ダッシュで場所を確保しに行くので、怪我をしないように・・・・

大豆の語る室「blast、しょっぱな見!」
KUNSANのTypr-B的ダイアリー「ブラス!ムーブメント?」

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July 28, 2005

大切な出会い

女医ななこのひとりごとにTB。

つい昨日、私宛に外線がかかってきて

「○○というものですが、覚えていらっしゃいます?」と、お年を召したご婦人の声。

私は、名前を覚えるのがものすごーく苦手なので、病名を聞いてやっと思い出せた。

「外来で、おばあさまの刺繍した帯をお使いになってるっておっしゃってたでしょう。そのとき、今度私が刺繍したバッグをお持ちするとお約束していたので…今、病院に持ってきているのですが、使っていただけます?」と。

すごくびっくりした。わざわざ、私のためにつくって、

こんなに暑い中持ってきてくださったんだと思うと

本当に、うれしかった。

頂いたバッグは、前面に桃色のビーズがあしらってあって、

表も裏も、淡いやさしい色のお花達が刺繍されている。

本当に、本当にうれしくて、手を振っていつまでも見送った。

ななこさんも書いていらっしゃるように、忘れられない患者さんがいる。

特に、一緒に苦労した患者さんは忘れない。

思わず、一緒に泣いてしまったりしたこともあった。

きっと、患者さんが扉を開けて、心の中まで招き入れてくれたときのことは、ずっと忘れない。

みんな、どうしてるかな・・・・

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July 27, 2005

ディスカバリー万歳!

祝!打ち上げ成功!

Yukidarumakoさんの「雪だるまのつれづれ・・・」にTB

野口さんが、ニューヨークアクセント(らしい)でインタビューにかっこよく答えているのをみて、勝手にファンでした。

毛利さんが

「宇宙に出るとまずは真っ暗な闇が眼に入り、シャトルが回転していくうちに目がなれて、無数の星が取り巻いていることに気づく。太陽光線は、地球で見るよりも無機的で、白く、違和感を覚える。そんな中、ぽっかり浮かぶ、青い星・地球を見ると、心からほっとする」

と、何かの記事に書いていました。野口さんはどんな感想を持つのでしょう。

狭いシャトルの中、無重力空間はそれこそ「地に足が着いていない感じ」で心もとなく、

想像以上のストレスがかかるのでしょうね。

持参したラーメンが、ひと時のしあわせを感じられるぐらいおいしいと、いいですね。

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July 26, 2005

空を飛んだ!!

ラクーアで、仕事帰りに相方と待ち合わせ。

本当は、友達の誕生日プレゼントを買いに行くだけだったのですが…

中央の広場に「バンジートランポリン」があるではありませんか。

トランポリンの両端の金属ポールのてっぺんからゴムが伸びていて

骨盤部分につけたハーネスに固定して、ゴムの力で飛び上がる、というもの。

外国人観光客が「ワーォ!!!」って空高くジャンプしているのを見たら、いてもたってもいられません。

高いところと絶叫マシーンが大好きの私は

「やる、ぜったいやる、そして、絶対回る!!」って

「恥ずかしいよぉ」という相方を引っ張っていって、しかも、先にやらせて

「お手本にするから、回ってみて!」…

でも、相方ったら、両足をまっすぐそろえたまま、きれいな後方宙返りを決めやがりました。

もう、わくわく。やっと私の番になって「高いところ、大丈夫ですかぁ」と聞くお兄さんに

「大好きです!!!」と言ってしまったが百年目。

jumping02 お兄さんがどんどん負荷をかけて、飛ばす飛ばす!

あっという間にポールが眼下に見え、10メートルから急降下!!!

思わず、「ひゃぁぁぁ!!!」っっったのしいっ!!!!!

必死で「宙返り、宙返り」と、タイミングを計って

回りましたよぉ!膝を曲げたへなちょこ後方宙返りでしたけど。ぐるんぐるん。

jumping03 空を飛んでましたね。本当に。

降りたときは、脚がガクガクでしたけれど。

心から オ・ス・ス・メ ☆ です!

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July 24, 2005

学会発表

gakkaihappyou かつて経験の無い大きなホールでの発表でした。

台に上るまでは、がたがたで、

手足も冷たくなって「まずいなぁ~」と思ったんですが

話し出すと、だんだん気持ちよくなってきて

踊りだしたくなるような高揚感に包まれてしまいました。

質問にも体育会系的にはきはきと答えておきました。

どぉぉっと疲れが出ました。

昼間から、生ビールで祝杯をあげ

もちろん、帰りの新幹線は大爆睡です。

自分に、お疲れ様。

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July 23, 2005

おひげ


学会で大阪に来ています。
お約束のお好み焼きの後、匂いをたどって行き着いた
雰囲気のあるバーでバーボンをいただきました。
マスターのおひげが素敵です。
明日は発表です。
がんばるぞぉ!dsc00092.jpg

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July 22, 2005

ほっとけない 世界のまずしさ

今日、久しぶりにテニスをしました。

実は、大学時代はテニス部…。

頭では手が届いているはずのボールに追いつかず、かすりもしなくて。

情け無いですねぇ…体が衰えるって、怖いことです。

whiteband_1853_114062

さて、最近注目している

「ほっとけない 世界のまずしさキャンペーン」

指をぱちんと鳴らす3秒の間に、貧困のために独りの子供が死んでいく現状…

私の大好きなモンゴルも、例外ではありません。

貧困のために、親が育てられなくなって

たくさんの子供達が街のマンホールの中で暮らしています。

産業が無い、だから働き口がない、政府にもお金が無くて手を打てない。

うわさでは、朝青龍が稼ぎ出すお金で、モンゴルの国が一つ動くとか、動かないとか。

「貧困は努力が足りないから」でしょうか?

貧困にもいろいろな理由があると思います。努力で克服できる理由も、もちろんあるでしょう。

ただ、明日生きぬけるか分からない人たちに、理論は通用しません。

日本は、世界でも物価の高い国です。

私達の1000円が、発展途上国ではどんなに貴重か…

モンゴルでは一万トゥグリグという単位となり、月収の5分の一です。

私も、このキャンペーンに参加して、白いリストバンドを買いました。

この運動が、少しでも多くの方々に広まりますように。

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July 21, 2005

時間

img2004-08-08_0004_1 とても、とても、とても、あっという間。

自分の時間とはなんだろう。噛み締めた実感はない。

小さいころから、余力を残さずに

出し切る感覚が大好きで

気づくと電池が切れていた。

急激に襲ってくる睡魔に飲み込まれながら、独り悦に入る。

 photo by Aikata

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July 17, 2005

当直あけたら梅雨明けかな

三連休のナカビ。

昨日から当直している。

2日もいると、慣れていない医局も自分の部屋みたいになる。

先輩がおいていってくれた「オーシャンズ12」をパソコンで見て

ソファーでごろごろして、論文読みながらうたた寝して…

いつの間にか、月1回の土日当直が頭をオフにするリズムになっている。

だって、「当直している」っていうだけで目的があるから。

どこにも出かけられないし…

明日は、「平山郁夫美術館」に相方の両親と相方と4人で出かけます。

渋滞にはまりそうだなぁぁぁ。

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July 15, 2005

頑固者

「明日晴れるといいな」のミニウサさんの企画にまた、乗っちゃいます。
B型(だからか分からないけど)の私は、人の意見に左右されません・・・って堂々と書くこと自体、間違ってますよね。でも、これは弁解させてください!!違うんですぅ・・・

=「人の意見を聞くか聞かないか」

まず、普通に「聞く」という行為は大好きです。

バーのカウンターで、初めて会った人と深い話をして盛り上がるとか、大好きなんです。

「聞く」ということは、「『ことだま』を受け取る」、ということですから。

…でも、TVを見ているときは何を話しかけられても聞こえなくなってるんですって。私。

親にも相方にも、「ちょっと、聞いてんのぉ!!!」ってよく怒られます…

で、「人の意見に左右されますか」って話ですね。

「判断してから左右されます」…

若いころは、すっごく激しい性格だったので、「議論」は「負けてはいけないケンカ」でした。

相手の意見に納得すること、すなわち敗北、みたいな…

今は違いますよ!(汗)

批判されたら、もちろん「嫌な気分にさせてしまった」ということで、すごく落ち込みます。反省します。

自分が好意を持っている人なら、なおさら。

でも、内容を納得するかどうかは別ですね…(出た!悪魔の尻尾がプルプルしてるぞ)

ただ、年をとってから、議論してまで、相手の意見を無視してまで我を通すパワーと

闇雲な自信がなくなったので、最近は結構、納得します。

でも、(『でも』って言葉自体、がんこな証拠ですよね)

やっぱり「左右される」とは違うかなぁ。謹んで「検討項目に入れる」かなぁ…

なんか、書いていて少し悲しくなってきました。とってもかわいくない。

女性として、強くてしなやかでありたい。だから、

「相手の言葉を聞き、敬意を払い、真意を受け止め、きちんと判断して、取り入れる」。

・・・やっぱり頑固かなぁ・・・

* + ☆ °・ ‥ . ゜ 。 ° : ゜★ 血液型TB第10弾 ★ ・ 。 * ゜・ :゜ ☆。 : ’ *

あなたならどっち?

 第10弾  お題 
 「あなたは人の意見に左右されますか?されませんか?」
 お題にそった記事を こちらまでTBして下さい。
 締め切りは
7月31日とします
 テンプレと一緒に 必ずあなたの血液型も 記入してください
 追記
 血液型公表したくない方、
 自分の血液型を知らない方は『自由型』で参加可です 

 ※誰でも参加出来るように
   このテンプレを記事の最後にコピペしてください
 企画元 
明日 晴れるといいな 
* + ☆ °・ ‥ . ゜ ★ 。 ° : ゜ ・ 。 * ゜・ :゜ ☆。 : ’ * + ☆ °・ ‥ . ゜ ☆ 。

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July 14, 2005

憂鬱

madokara 夏が恋しい。

こげるような日差しが恋しい。

暑いなら、どんなに暑くてもいい。

うだるような暑さに身を任せるのが好きだ。

車の中が暑ければ、幌を上げればいい。

地上の空気はよどんでいても、走り出せば耳元で風が鳴る。

身にまとうものも、軽ければ軽いものほどいい。

夏仕様になっていた体から、どんどん体温が奪われていく。

こんな霧雨の降る肌寒い日は、手足が氷のように冷たい。

せっかく髪をセットしても、努力の跡さえ残してくれない。

夏が恋しい。

haneteru

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July 12, 2005

心強さ:診察室で差し上げる一服のお茶

偶然、同じ時に同じ事を考えていてびっくりした。そう、救急外来でも、普通の外来でも、患者さんの「不安」を見ることから全てが始まる。

「しんぞぉのおんな『外来の心得』」にTB

「痛み」を抱えて、外来の扉を勇気を出してくぐる患者さんたち。

特に救急外来は、「もう少し、我慢ができるんじゃないか。でも、これ以上時間が過ぎたら手遅れになってしまうんじゃないか」と

来院までに自問自答を繰り返して、来院する患者さん。

みんな、第一の主訴は「痛み」でも「しびれ」でもなく「不安」なのだと思う。

>どしゃ降りの中軒下に駆け込んだ人にタオルを差し出すように
>震えながら扉をあけた客人に暖かいお茶を出すように。

我々は何よりも、「心強さ」を受け取ってもらわなければならない。

患者さんが本当に欲しいものは「理路整然とした説明」でも「大掛かりな検査」でも決して無い。

私は果たして、診察室から帰っていく患者さんたちに

心強さを感じてもらっているだろうか。

つぎつぎと来院する患者さん、隣にはうずたかく積まれていくカルテ。

くじけそうになるときもある。

でも、

心いっぱいに不安を抱えて、来院する患者さんたちに

我々は、早急に診断を下すことだけを考えてはいないだろうか。

薬や検査、病名のことだけを考えてはいないだろうか。

不安のみなもとを、両目でしっかり見ているだろうか。肌を通して受け止めているだろうか。

「大丈夫、不安に思わなくても。受け止めるから。何とかするから。」

心で何回も繰り返す。自分に言い聞かせるためにも。

そして、患者さんの不安に答えられるよう、何よりも謙虚でありたい。

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July 10, 2005

セカンドオピニオンの求め方

脱臼 バブの反復性肩関節前方脱臼のHP 
の掲示板に書き込んだ内容を

ここでも、ご紹介したいと思います。

話題は、「セカンドオピニオンの求め方」

・・・・・・・・

こういった、ディスカッションが出来てうれしく思います。
不安を持って来院される患者さんの気持ちを思い、
医者側の努力が足りないなぁと、改めて思いました。

>医師の気持ちを損ねてしまうのではないかと言う畏れのような気持
>機嫌を損ねないようなうまい申し込みの仕方

私自身は、「セカンドオピニオンを求めたいのですが」という患者さん、また「大学病院で相談したい」という患者さんに、機嫌を損ねたことはありません。今の時代、というよりも、ご自身の体のことですもの当然です。
逆に言えば、上記二つのように切り出されて、嫌な顔をするような医師は、そう切り出そうが切り出さなかろうが、いい関係を築けるとはいいがたいと思います。正直に、自分の言葉で切り出してみてはいかがでしょう。言いにくければ例えば「知り合いに医者がいて、一応大学病院で意見を聞いてみては、といわれたのですが・・・」とか・・・かな・・・
 そこで、例えば本当に自分で自信を持って大学病院並みの治療が出来る、という医師ならば、そう言ってくれるでしょう。たとえば、バブさんがおっしゃるように、講師レベルの医師で小さな病院に出向いている人に、運よく出会ったような場合。

>大学病院で診察を受けるべき病気かどうか
ということですが、どんな小さな疾患でも特に手術は全て「大学病院で治療方針を相談すること」はいいことだと思います。
そこで、例えば小さな病院でも充分に判断が出来、私がblogで述べたように受診すること自体が時間の浪費が懸念されるとき(患者さんの不利益になるとき)医師が、不安を感じている患者さんに対して、きちんとそのように説明をする義務があると思います。

特に、肩の手術については特殊な手術ですので、「大学病院を受診すべき場合」だと思います。
ガイドラインとしては、肩の場合「手術を考えたら大学病院へ」ということだと思います。

患者さんが考えているよりも、現在医師の間では「セカンドオピニオンを得ること」は当たり前のことになっています。

・・・と、ここまで書いていて「キレイゴトにきこえるかなぁ」と思いました。
今、隣にいる旦那もどき(建築家)にどう思う?って聞いたら
「俺だったら、親身になってくれる先生ほど言い出せないなぁ。裏切るみたいでさぁ」とのこと。
まだまだ、嫌な顔をする医師もいるんだろうし・・・根は深い問題ですね。

肩の脱臼に対する手術は、幸いにも一分一秒を争わなければならないものではありませんので、じっくり考えて、こういった、いいHPもあるので出来るだけ情報を収集して、納得のいく治療を受けてください。
 あなたの肩と、一生つきあっていくのは、あなた自身です!!

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July 09, 2005

「幸せな空想」

理由が見当たらず、パワーが沸いてこないときは

いま、どんな状況だったら「最高!」と思えるかを空想してみる。

①論文が書きあがって、すごいところにアクセプトされて書店で自分のページを立ち読みすること

②波の音が…うーんべたべたしそうでやだな…せせらぎの音が…うーん、虫にくわれそうだし…海も山もだめだなぁ。…モンゴルかなぁ、やっぱり。馬の鼻息と尻尾をゆするかさかさいう音を聞きながら、眠ること!

③なんでもいいから運動部の合宿で、ふらふらになりながら「絶対負けない!」って青春スポ根ドラマのヒロイン気取りになる。

…大学時代テニスの合宿で、「振り分け練」っていうのがあって、コートのあらゆるところ(時には枠外)に次々出されるボールを、根性で打ち返すっていう練習があって、みんなは嫌いだったみたいだけど、実は好きだった・・・

大金が手に入って…とかも考えたけど、なんかむなしそうだから、やめた。

結局今回の自己分析で見えたものは、

もともと頭も筋肉みたいな人間が、頭を酷使しすぎているのかな、ということ。

皆さんも、やってみてください。

「幸せな空想」

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July 07, 2005

怖い…

今日は当直

某美容外科で脂肪吸引をうけて、出血が止まらないという女性が救急車で運ばれてきた。

実際には出血ではなく「浸出液」という

よく、傷口からでる透明な液体の成分がほとんどだから

「出血」ということではないのだけれど。

とりあえず、ガーゼを替えた。もうほとんど出血は止まっていた。

私の感覚からすると、脂肪吸引はとても怖い。

実際にやっているのを見たわけではないので、あくまで「感覚」であるが。

神経も血管も豊富な脂肪組織を盲目的に吸引する、ということだけで恐ろしい。

重ねて言いますが、あくまで「私の感覚」です。

変な方向に捻じ曲がったり、すごいものが刺さったりした腕とか足の手術の方が

感覚的にはよっぽど怖いって人もいますもの。

でも、物理学的法則に基づいた無駄の無い形をもつ

真っ白でつやつやした骨とか、腱とかが

体の中で最も美しい部分だと思う。

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July 06, 2005

Endurance

endurance

昨日、

nichido contemporary artにおいて、

NY在住のアーティストBradley McCallumとJacqueline Tarryによる写真と映像の展覧会

Enduranceのオープニングレセプションがあったので、出かけてきました。

内容は、「マッカラムとタリーが2002年に記録した26人のシアトルのホームレスティーンエイジャーたちの姿とインタビューから構成されるビデオ作品と、彼らの大判ポートレート写真作品」なのですが

ティーンエージャー・ホームレスを支援する団体の企画で

ティーンエージャー・ホームレス達自身が面接して選んだアーティストが作ったものです。

26人のティーンエージャー・ホームレスが

ストリート上でヘロインのオーバードーズで死んでいった友達を思い、

自らの集中力や麻薬の禁断症状や健康状態と戦いながら、

1時間、通りの向こう側の小さなカメラに向かって立ち続ける、というものです。

映像は、1時間を5分に縮めて26時間全てを見せているのですが

道行く人が、立ち尽くす彼らをいないかのように無視して通り過ぎる様子や

途中で立っていられなくなった友達を支えて、やり遂げようとする姿とか

胸の奥底に、彼らのやり場の無い感情を感じてしまいました。

また、彼らの姿が大きな等身大ぐらいの写真作品にもなっているのですが

瞳の奥にひそむ、飲み込まれそうなぐらいの暗い影と

それにもかかわらず、若さゆえの健全な力強さを感じました。

私の知っているホームレスは、「意欲が無い」

という、川端に青いビニールシートでたむろしているイメージでしたが

私は、日本の大人のホームレスでしかも病院に運ばれてくる人たちのことしか知りません。

この作品の中の子達は、違いました。意欲の無い子達なら、こんな眼はしていないと思いました。

この子達は、父親がヤク中だと家庭に問題があって

ホームレスになってしまうことが「自分の努力で防げた状況」ではなかったわけです。

問題の深さを感じました。

7月23日にオープンするトーキョーワンダーサイト渋谷との共同企画となるそうです。

(会期:7月23日~8月14日)

お近くの皆さん、ぜひ見に行ってくださいませ。

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July 03, 2005

半東さん

今日は「夕ざれの茶事」のお手伝い

先生は、定期的にお茶事(懐石を含む本来の『お茶会』)を開きお客として、招いてくださる。

いつもは、先生ご夫婦と若先生(息子)夫婦で切り盛りしている裏方を

勉強のためにお手伝いさせていただいた。

…自己採点30点。…落第…

足手まといにならないように必死だった。分からないことだらけ。

お茶を理解するには、まだまだ、まだまだ、まぁだまだ

学ぶことがたくっさん。

医者になるより、茶人になる方が難しい。これ、絶対。

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July 02, 2005

泣きのスイッチ

dsc_0080_1 透明感のあるblogへたれDにっきからのTB

なんでか分からないけれど「泣きのスイッチ」を押されてしまうことってありますよね。

私も、困ることがよくあります。

①子供の声

 子供が一生懸命、合唱してたりお遊戯してたりすると、
 自分に何の関係もないのに、こみ上げます。
 TVのシーンも駄目だし、たまたま通りかかった幼稚園での風景でも駄目です。泣きます。
 自分に子供が生まれちゃったら、泣き通しなんでしょうか。

②自分の発した言葉で相手の心の扉が開いたとき

 ちょっときざですが、外来中に患者さんの心が開く瞬間があるんです。
 そんな雰囲気を感じると、こみ上げてきちゃって
 言葉が続けられなくなって困ります。
 患者さんからしたら「おいおい、泣くこたぁないだろう」って感じですよね(汗)

③大笑いしたとき

 あまりにもボロボロと泣くので、結構引かれたりします。

私のはこんな、他愛も無いスイッチですが

きっと「泣きのスイッチ」は、それぞれの人生の重要なカテゴリーを刺激する「スイッチ」なのでしょうね。

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July 01, 2005

夜の実験室

夜の実験室はとっても怖い。
でも、来なくちゃいけないことも、結構ある。
今日は12時間待つだけの実験だったので、
一旦、家に帰って出直した。
私はホラー映画とかお化け屋敷とか大嫌いな弱虫だけど、
きっと、泥棒とか変質者には立ち向かえると思う。
診察室で怖い人と二人きりには、慣れてるし…dsc00077.JPG

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