言論の自由 私が私であること
モンゴル語を習い始めた。
「モンゴル人」の留学生に。彼女の出身は中国の「内モンゴル自治区」。
そういえば、彼女は最初から「モンゴル人」と名乗った。国籍はもちろん中国。
私たちは「モンゴル」を愛するもの同志として、
何か「モンゴル」のためになることをしたいと思っているもの同志として
我々の夢について、大いに語った。鳥肌が立ちっぱなしだった。
すばらしい、出会いだった。
しかし、彼女は言う
故郷にいるときは、モンゴル人であることを口に出すことは出来ない
民族としての誇りを、口に出すことはできない
大人は「モンゴル語をしっかり勉強しましょうね」としか、子供に伝えられない
「見張られている」と。
外モンゴルと内モンゴルと、その間にある国境とは、なんだろう。
モンゴル人であって、モンゴル国民でない彼女。
ニュースの中の話題でしかなかった「民族問題」が、突如自分の問題になった。
日本人の血を受け継ぎ、日本に生まれ、
日本人であることに誇りを持て、日本人である自分を主張できる
これが、どれだけ幸せなのかということを知った。
同時に、彼女の抱える問題に愕然とした。
彼女は、中国批判をするときにはささやくような声になった。
大丈夫、今は思い切り胸を張って!と、抱きしめたかった。
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Comments
TBありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。
実体験のある方の意見は大変興味深いものがあります。
サイトは違いますが、今後ともよろしくお願いします。
Posted by: 和泉守兼定 | June 07, 2005 01:33 AM
こちらこそ、よろしくおねがいいたします。
今回、実体験をして、はじめて理解できたことがたくさんありました。本当は、実体験をしなくても、想像力を働かせて理解しなければいけない問題だと思うのですが、「個人」の問題として捉えないとなかなか、心に入ってこないものですね。
Posted by: HOORN | June 08, 2005 01:20 AM
こんばんは。
僕は、教え子から、韓国語を少し教わっています。彼女は、ハーフ・コリアン。
娘も僕も、自分の名前を、ハングル文字で書けるようになり、大喜び。
我が家はちょっとした韓流ブーム。
モンゴルもいつか行ってみたいなあ。
No Border!
Love and Peace ^^v
Posted by: ジロー | June 08, 2005 10:09 PM
言葉を学ぶことから、「異文化交流」がはじまるんですね!
No Border!
Posted by: HOORN | June 10, 2005 12:26 AM