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May 16, 2005

窮鼠猫をやっぱり噛めない

前の記事の続き。

ちょうどさっき、医局でお茶をしていたら思いつめた表情の先輩が入ってきて

「ちょっと来て」

部屋を出て行った。

十数年前に体育館の裏に呼び出されたことがフラッシュバックしつつ背中を追った。

だんだん体の抹消から血液が引いていく。2,3回腕を振ってみた。

彼女は階段の踊り場でゆっくりと振り返り

「で、言うことあるでしょう?」

一瞬にして、色々な状況が言葉にならないまま頭の中を駆け巡った。

「???○○病院のことでしょうか…」

まず、一番最近迷惑をかけたであろう事を挙げてみた。ただし、確信はない

「それだけ?言うことは。」

「???え???」

「あたしに迷惑かけといて、それだけしか言葉はないの。迷惑かけたとも思ってないんでしょう。

 いまだって『また言われた』ぐらいにしか思ってないんでしょう。馬鹿にしてるって思っても仕方がないよね。」

後は、どんなに状況を説明しても

彼女にとっては言い訳としか聞こえなかったらしい。

「わたし、あなたに過去許せないことを言われてるの。そのことは言うつもりはないけど。

 その上、こんなことあったら本当に頭にきてもしょうがないでしょう。」

彼女は長い間、私が言った一言に傷つき、私に軽んじられていると思って鬱々とした日々を送っていたに違いない。

その一言は思い当たりはするけれど、確かめる勇気もなかった。

お互いに気持ちを探り合って、良いと思って取った行動が一人よがりで、本当の気持ちが通じない。

友達だったら、手を取って、軽んじていたことを心から謝罪し、自分を投げ出して誤解を解こうと努力するけれど

そうしても、きっと蹴られるだろうと思うと怖かった。

ただ、彼女の心が痛かった。

私には、彼女の気持ちをどうすることも出来ないと思った。

必要なのは、問題自体を解決することでなく「彼女の納得のいく方法で誠意を見せる」事。

「納得のいく方法」、女性のは特に難しいと思うこのごろです。

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Comments

あらあら・・・
なんでもかんでもその場で解決しようとする
瞬間湯沸し器(たとえが古いな、われながら)
みたいな人も困りものだけど、恨みつらみを
何年もためてしまう人も厄介ですよね。
それよりも・・・

>十数年前に体育館の裏に呼び出されたこと
>がフラッシュバックしつつ背中を追った。

十数年前の話に興味津々なのだ♪

Posted by: 和田草子 | May 16, 2005 at 06:35 PM

お話ついに来たんですね。
うちはまだです。
このまま来ないのかも…。

モヤモヤしてたのが一つ何らかの結末を得て良かったねと言うべきなのか、
新たな課題を生み出して、これからが大変だと思うべきなのか…。
ただ、なんか回りくどいなぁと、
「はっきり言え!」って読みながら思ってしまいました。
ごめんなさい。

お互い言いたいことがはっきり言える関係って、
難しいけど大切だなぁと思ってしまいます。
結局僕もBossの顔色伺ったりの毎日だもんなぁ~。
この世界、Bossや先輩に嫌われないのが、
一番の生き残りの道とは言え、
なかなかしんどいものがありますね。

って話が逸れてしまいましたが、
それよりも…
>だんだん体の抹消から血液が引いていく。2,3回腕を振ってみた。
なんか、Hoonさんが、「あぁ、医者なんだなぁ。」と思ってしまった瞬間でした。
抹消なんて言葉、普通の人絶対使わなさそうだし。
で、そういう時って腕を振ればいいんですか?

Posted by: Yokoken | May 16, 2005 at 07:18 PM

はぁ〜〜〜〜大変ですねぇ。。。。本気で、びっくり。
もっともやりにくく面倒な事柄ですね。呼び出す???はぁ・・・?
まさに、十数年前のフラッシュバックの世界。今時あるんですかー。

べつに世の中みんなあんたの気を使って生きてませんからってかんじです。
気に入らない人の一人や二人いない人の方がめずらしいのに、いちいち呼び出す方が、いかがなものかと・・・。10年も多く生きてるのに?
>必要なのは、問題自体を解決することでなく「彼女の納得のいく方法で誠意を見せる」事。
けどさ、誠意の種類が違うから、悲しいけどつたわらないですよ、彼女には、HOORNさんの誠意。
美味しいモノ食べて、忘れちゃえ!!!っていうか、しらんふりしちゃえ〜〜〜♪

Posted by: yukidarumako | May 17, 2005 at 09:39 PM

ほんっっっっっとうに皆さんありがとうございました!!!(涙涙涙(T-T)/~~
勇気がもてました。
>和田さん
 中高校生のときはおてんばでしたからねぇ…今思い出すのも恥ずかしいですけれど「シメル」ってやつですか…でも、あの時心によぎったのは今回のように「恐怖」ではなくて「やったるでぇ!!」でしたけれど。
>Yokokenさん
  >>うちはまだです。
  >>このまま来ないのかも…。
 ううう…心情お察しいたします。ちなみに腕を振ると、血が下がるような気がしだけです♪
>yukidarumakoさん
 「誠意の種類が違う」って、ずばりそうですね。おいしいものといえばyukidarumakoさんのblog、いつもおいしそうです。

Posted by: HOORN | May 18, 2005 at 05:08 PM

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Posted by: cheap custom tshirts | November 10, 2015 at 11:41 PM

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