ことだま
「じっと見つめて、真剣に聞いてくれる」というけれど
あなたの顔を見つめているわけではないのです。
あなたから投げられる「ことだま」の色や大きさ、においを必死に追いかけています。
それは言葉を介すことなく私の脳にしみこんでいき
色や粒子を作り出し、イメージとなってあなたと重なります。
私の投げたいのも「ことだま」なんです。
あなたにもし、一つの「ことだま」をそのまま受け止めていただけたなら
本当にうれしく思います。
投げ合っているのが純粋な「ことだま」に近いほど
「で、どんなこと話したの?」
という問いにはうまく答えられません。
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Comments
言葉で感情をあらわすのがニガテなのは知っています。
ちょっとしたしぐさや表情のなかに
ホンネが見えなかったり見えなかったり・・・
一つの言葉のなかにこめた
一千一万のあなたへの想い
わかっているのかいないのか・・・
言葉を仕事とする男と
情熱を仕事とする女と
もどかしくも、楽しい毎日。
いつまでも いつまでも
いつまでも こんなのどかなけんかができますように
Posted by: 和田歩人 | April 19, 2005 01:22 AM
一千一万の思いの中心を捕らえるのが言葉だけれど、言葉の外側を捕らえていることを実感するには、信頼が必要ですよね。
もどかしくも楽しいのは、外側の部分が見えなくても感じられてるから、安心なのかな、なんて思いました。
Posted by: HOORN | April 20, 2005 12:20 AM