救急車を呼ぶ女
やっと帰ってきました。花粉の飛ぶ下界に。今回のスキー診療でもまた、救急車を呼んでしまいました。
診療所は、時に救命病棟24時もびっくりの3次外傷患者さんがやってきます。
スノーボーダーが果敢にジャンプに挑戦するようになってから、益々頻度が高まりました。
普段はのんびーりとしている診療所に、一瞬にして緊張が走ります。
背中から落ちて、背中に大きなこぶの出来ていた若者。
・・・胸椎の圧迫骨折でした
喀血して手足がうまく動かなくなっている若者。
・・・頚髄損傷&気管損傷でした
股関節を曲げたまま動かせなくなっている若者。
・・・股関節脱臼でした
これらの患者さんがいっぺんに来るわけではありませんが、どういうわけか
一シーズンに数台しか要請しない救急車を
一シーズンに一度、数日しか訪れない私が必ず呼んでいるのです。
パトロール隊の間でも、「この医者は重症患者を呼ぶ」という評判が立ってしまって。
どこにいても、そうなんですけど。
当直でも、試合に会場ドクターとして派遣されているときも、
ただ、道を歩いていても。
自分がその場にいるから、怪我をするのかな、なんて
結構へこみます。
患者さんがたくさん来たことを除けば
早朝の新雪や、溶けるほどおいしい日本酒や、幸せな家族の語らいを
心行くまで堪能できて、とってもとっても楽しかったんですけどね・・・・・
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Comments
頚髄損傷&気管損傷・・・
けっこうすごいこと書いてるけど
本職の人には見慣れた風景なのかな?
ドクターがいるから安心して怪我できる・・・
わけないよねw
下界でのお勤めがんばってください。
Posted by: 和田歩人 | March 23, 2005 02:40 AM